今日は心身ともに変な感じだった。ふわふわとも違う、何だか落ち込んでいるのと落ち込んでないのとの中間ぐらいな感じ。

色で言うと灰色っぽい。でも昨日書いた貫井徳郎さんの世界のような、静かで不気味で悲しくてでも心地いい、みたいなんじゃなくて、無、みたいな灰色。鈍くなってる。

笑うのもなんだかしんどかった。わざと笑顔を作るのは嫌いじゃないんだけど、今日はしんどかった。

 

一人で作業をしている間、頭の中が妙に静かで、歌もお経も出てこなくて、不調は好調かはともかく、普段と違うことだけが感じられた。

 

あ、でもやっぱ不調かもしれない。

外部の人が話してる時に、数年前に運ばれた病院の名前が出てきた。

普段ならスルーしているはずなんだけれど、その時は数年前のことをあれこれ思い出してしまって、生きてるのが恥ずかしいな……と当時の感情まで復活させてしまった。

死にたいというわけではなくて(それは多分当時もそう)、生きているのが申し訳ない、自分はいない方がいい、と思ってしまって、涙が出そうになった。

当時の会社の人の前で、休んでしまったことを謝ったのも思い出した。

俯いた視界と、握られた自分の拳と、顔を伏せても感じる視線。

周りは謝罪の言葉が出ることを待っているし、謝らなければならないこともわかっているけれど、言葉が出てこない。そういえば、当時は何に関してもそうだったな。

 

染みついた呪いにはまだ解けてないものもあって、それだと気付いてないものもあるんだろう。

でも本当に、少しずつ、少しずつだけど、やったことが評価されて存在が承認されて、自信がついたことも増えて、なんだ自分って結構生きていけるんじゃん、と、思えて。

本当なら苦しいことなのに、ちゃんと苦しいと感じられていなかったあの頃と比べると、自分は別に誰かに存在を許される必要はないんだなと、気が楽になって。

そこそこでいいんだよ、そこそこで。いなきゃいけないわけじゃないけど、いてくれたらいいなと思ってもらえるくらいで。

求められたら100%で応えるのがいいなと思ってしまう。でもそんなの現実的じゃないし、自分はそんな強い人間でもないから、できる範囲で。

少し力を抜いたくらいでやるのがちょうどいいんだよな。そうじゃないとまた同じことを繰り返してしまうかもしれない。

いやちゃんと本気出さなきゃいけない時は頑張りますよ。要はメリハリが大事ってこと。そんで自分にはオフの比率がちょっと多めの方が合うかもってこと。

 

相変わらず心はちょっと鈍った感じだけど、明日も頑張れそうな気がする。

そういえば今日の不調の理由、思い当たるのは天気が悪いことくらいだなあ。低気圧で調子を崩すタイプの人間だった?

何十年と付き合った自分の身体でも、まだ分からないことがあるな。