機首を上げろ

最近と言えば、前回書いたように調子はずっと低空飛行で、そろそろ腹が地面に擦れるわ、なんて所まで落ちてきているような気がしていて。

仕事の帰り道に発作が出そうになったので、ああこれは本当にヤバいかもしれんと埃をかぶっていた転職サイトのログインボタンを久しぶりに押してみるなどしていた。

 

そんな生活の中でも良い日というのはあるもので、先日の日曜日はだいぶプラスに傾いた日だった。

行きたいと思っていたライブのチケット発売日。発売開始と共にチケットを購入したら、なかなかいい整理番号だった。

ライブがあるのは来月の末なので、約2か月間は生きる理由ができた。

たったこれだけのことでも、生活は捨てられないらしい。たったこれだけ、ではないからかもしれない。

 

好きな人が昼頃、職場の近くに来ていたことをSNSで知った、ので、仕事終わりにふらっとその場所に立ち寄った。

そしたらその場所にその人がいた。

見間違いかと思って一旦追い越し、振り返り、もう一度顔を確認して恐る恐る話しかけた。

こうやって話しかけられるのは慣れているんだろうな、と思うような余裕のある優しい対応をしてもらった。

不意の遭遇に取り乱し、手や足を震わせていた自分が恥ずかしいくらいだった。

 

写真を撮ってもらい、握手をしてもらい、時間を取らせたことを謝って別れた。

ああすればよかったなこうすればよかったなは尽きないが、応援していることを直接伝えられたのは良かったと思う。

今はもういない好きだった人は「応援の声ひとつでいなくならないこともある」と言っていたから。

今存在している人のことを考えながらも、もういない人のことを関連付けて思い浮かべてしまう。後引いてる~~~~!!!苦しい~~~~!!!!

 

低空飛行だけど、少しだけ頭が上向いた、そんな感じの日だった。