アウトラインの寸前で

今日はダメな日だった。いや、途中までは良かった、ような気がするけど。

ちょっと苦手な先輩と一緒にいることになったので変に気を張っていたところはある。

作業でミスをしてしまい、それを注意されたのだけれど、その時の先輩の言い方に引っ掛かってしまって、素直に注意を聞けなかった。

悪いのは自分の方だとわかっているのに、返事も適当になってしまった。

いらっとするとすぐ態度に出す癖は直した方がいいんだろうな。世界は自分に優しい人ばかりではないから。

 

しかし、言い方ひとつで相手の反応も変わるというのに、わざわざイライラをぶつけてくる人は何なんだろう。

それをこちらにぶつけたところで何か変わるんだろうか。余計に苛立つんじゃないかと思うんだけれど。

これは自分があまり人に怒らないからだと思う。嫌な気持ちになることはあるけれど、怒鳴ったり罵ったりはほとんどしたことがない。

誰かに怒鳴る時、大抵は自分自身パニックになっていた。

怒っているというより、近寄らないでほしいという自己防衛みたいな。さながら手負いの獣だ。

 

言い方の問題。これは結構、周りも自分に対して思っているかもしれない。

先日、上に書いたのと同じ先輩から「その一言は余計だ」というようなことを言われた。

言葉の選択が致命的に下手なのは自覚している。考えて話せば問題ない(と思っている)けれど、咄嗟の一言が間違いだらけで悲しい。

答えた後で「今のは違ったな」とかなんとか一人で反省会をする日々だ。

多分、自分で気付いている以上に、いっぱい間違っている気がする。

ちゃんと本も読んできたし、勉強もしてきたはずなのになあ。

 

仕事、辞めたいな、と、ふと思ってしまった。

仕事が大変だとかならまだ何とか耐えられそうだったけれど、身内に刺されるのはさすがにつらい。

これから先何年も付き合っていかなければならないのに、言動に気を張らないといけない。

何で相手が引っ掛かるのかわからないから、もういっそ離れた方がお互いのためにいいんじゃないか。

せっかく就職できたのになあ……また新しくアルバイト探さないといけないなあ……

やっぱり自分はどこでもやっていけない人間なのか……そんなことまで考えていた。

実は今もまだちょっと思っている。これは結構きつい。

相談できる相手がいればいいんだけど、どこからどう漏れるかわからないので、職場の人間には相談しづらい。

しかし内部の事情を知らない人間に話しても伝わるかどうか怪しい。それは自分の日本語力の問題でもあるけど。

それなら黙って辞めた方が、そりゃ会社に迷惑はかかるだろうけど辞める自分は知ったこっちゃないし、悪く言われるのも自分だけで済む。

相手の方が勤続年数も経験も多いのだから、会社としてもそっちに残ってもらった方が利益になるんじゃないのかなあ。

ずっとそんなことを考えて生きている気がする。全部自分が悪いって言ってれば満足するんだろみんな、みたいな。

反省の気持ちが無い言葉なんか誰も信じないだろうしなあ。でもこの自分のもやもやを、冷静に、わかりやすく伝えることがとても難しい。

 

何だか吐きそうになってきた。気持ちが悪い。頭の中で考える言葉に指が追い付かない。

どうして生きているんだろう。死にたいと思った時に死んでおけばよかったのかな。

生きていて良かったと思ったことなんていっぱいあるはずなのに、今はひとつも思い出せない。

何が楽しかったっけ、何のために生きようと思ったんだっけ、死にたくないだけなんだったかな。

 

思えばこの数か月、じわじわと限界に近づいていたんじゃないだろうか。

最初の頃にできていた色んなことが、今はできなくなっている。

ぎりぎりで何とか人の形を保っているような状態だ。はたから見ればもうダメかもしれないけれど。

これがずっと続いて、いつか取り返しのつかないことになってしまうくらいなら、今動けるうちに投げ出してしまった方が楽だろうな。

そう思っても結局投げ出せなくて、明日もまた体を引きずるように会社に向かうんだろう。

そしてまた何かやらかして、言葉に刺されて、悲しいな難しいななんて思いながら次の日の準備をするんだろう。

明日なんて来なければいいのに。