灰色人間

今日はめちゃくちゃ珍しい案件に当たった。二、三年に一度あるらしい。

基本的な動きは普段と変わらないけれど、準備する物や場所に結構違いがあり、先輩や上司に質問しながら作業した。

結構面倒だったが、必要ないものやしない作業も割と多くて、気は楽だった。思ったより早く終わったし。

 

ただ、普段しないようなミスも多かった。なんでだろうな……

相変わらずなんだかふわふわ、というか、行動や言葉をちゃんと意識できていない感じがする。

これは回復している兆しなんだろうか。

ここ最近、ずっと同じことを書いているような気がするから良くなってはいない……のか……?

 

 

ここ最近、同じような話題をネットやテレビで見かけることがあって、ふと自分はどうかと考えてみた。

自分はグレーゾーンの人間だ。黒と言えるほど生きづらくはないし、白と言えるほど上手くいってもいない。

傾向がある、なんて言葉でもいいからお前は黒だと言ってくれ、と思っていた時期もあった。

何だか怖くなって、結局止めてしまったけれど。

それが良かったのか悪かったのかはわからない。死ぬほどの思いをして、今は生きている。

抱えていた苦しさは、環境を変えても軽くはならなかった。隣人は同じ言葉を使う違う人種ではないか、と怯えながら生きている。

壁を感じるたび、少しだけ悲しくなりながら、それでもあの頃よりはよっぽど、なんてもうあまり思い出せない過去を想って笑ってみる。

この生きづらさの名前なんか、今はわからなくていいんだ。他の人が経験した悪いことばかり見てしまいそうになるから。

自分は黒じゃない。白でもないけど。どちらにせよ生きづらいと大声で言えるほどの人間ではない。

これは安心感のようなものでもあり、謙遜のようなものでもあり……とにかく、なんとなくだけど生きる支えとして一役買ってはいる。

 

この文章もぼんやりしながら書いている。脈絡なんてあったもんじゃない。

いつか頭がはっきりした頃に読みなおして、首を捻ることになりそうだ。