終わらない審判

なんだか今日はずっと眠たかったな。昨日もそうか。

でも昨日と違って昼頃に目が覚めたしそれからずっと寝ていない。いいぞ。リズムを修正していけ。

 

さすがにレトルトばかり食べるのも栄養が偏る(野菜が圧倒的に足りない)ので、スーパーに買い物に行った。

スーパーにはまあまあ人がいて、近くの商店街も人通りが多くて、あれ社会って割と変わってない?と錯覚してしまった。

でも商店街の中をしっかり見ると、電気の点いていない店が結構あって、やっぱりちょっと違うんだな、と実感した。

 

たまたま見つけたWeb漫画に、「ウンゲツィーファー」という単語が出てきた。

カフカの小説「変身」の主人公ザムザが変身した姿の名前だ。邦訳だと「毒虫」とかにされている、らしい。

自分が「変身」を読んだのはもう5年以上前になる。その時は……「虫」としか書いてなかったんじゃないかなあ。

当時のイメージは完全にゴキブリだった。妹になんか投げられて背中がへこんだんだっけ。

投げつけられたものをリンゴだとして、原罪がどうとか、と書いてる記事もあったなあ。

5,6年前は、昔の小説や戯曲を読んでたなあ。懐かしい。

その頃の経験が今何の役にも立ってないような気がして、それは少し悲しくはある。

もう少し真面目に読んで真面目に考えていれば良かったな。それは学生時代の勉強にも言えることだけど。

 

カフカ、「審判」が好きだったな。

とある男が理由もわからず逮捕されるが、味方はおらず(いたけど役立たずだと解雇する)、審理もろくに進まず、誕生日の前夜に処刑されてしまう、確かそんな話。

数年たった今でも、内容をなんとなく覚えているのは珍しい。

他はもう大して覚えていない。覚えてないんじゃなくて思い出せない、が正しいのか。

思い出そうとすると頭が痛くなる……なんてことはないけれど、芋づる式にいやなことまで思い出してしまいそうで怖い。

大丈夫、もう手は痺れない、視界は暗くない、好きな本が読めるし眠るのは怖くないし必要とされなくてもちゃんと立てる。

夜更かしだってできちゃうもんね。まあ普段は仕事があるからそんなにできないけど。

 

明日は何をしようかな。部屋の掃除も五割くらい。脚立は見ないふりして、もう少し頑張ろう。