人間として

今日はめちゃくちゃ平和だったな。

自分の持ち場は早く終わったし、慣れた人と一緒だったし、ミスも無かった。

ただ自分の精神状態がなんだかおかしいような気がしていまいちなだけ。あと新人さんがお休みだった。

脳味噌がおかしくなるのは季節のものかな、と思う。寒くなると気が滅入る。そういえば救急車を呼ばれる事態になったのも真冬だったっけ……

あれから、二度目の冬が来る。まだあんまり思い出したくないけど、どう避けようとしても毎日眼前に突きつけられるんだからどうしようもない。

そろそろ決着をつけないといけないんだろうなあ。

決着というか、一つの区切りというか。

 

でも面倒くさいんだよな~~~~~~~~~~~~~~~、この世の大抵のことは面倒くさいと思っているのでしょうがないな。

全般面倒くさいけど、その中にもレベルがあって、面倒レベル1と2を比べて1ならできるか……と思って日々こなしている感じ。

作業は面倒だけど、後で何か突っつかれる方が面倒だしな……

面倒くさいは人を殺すが、まだ自分を殺したくはない。

 

財布に余裕があったので、お酒を飲もうと思い立った。

でも一人で飲むのも寂しいので、バーに行くことにした。

先月だったか、雨降りの日にキャッチに捕まって、あまりの安さに怯えながら入ったバー。

店員さんとぐだぐだ話をしながら、あんまり強くない酒を飲む。

店員さんの年齢はみんな比較的若めだけれど、会話は上手い、と思う。

少なくとも、サービス料としてお金を払っていると納得できるくらいには上手い。

相手に質問し、わかる話でも分からない話でも反応を返し、時折自分の話も挟む。

でも話し過ぎないで、こちらに反応する余地を残してくれる。「知ってる?」とか聞いたりしてね。

会話をしている、という気持ちになる。職場では一方的に聞き役になることが多いからだ。

職場でも言葉は返すけれど大体相槌だし、相手への気持ちいい返しも思い付かない。

バーだとその辺気が楽だし、お酒が入って気も大きくなっているし、年齢が近いこともあるのか話の合う率も高い。

ちゃんと(自分が思う上での)会話ができると、自分は人間をやっているな、と、少し安心する。

おかしくない。自分はおかしくない。他と変わらない人間だ。

いや、おかしいのは重々承知な上で、それでも、会話ができるくらいにはちゃんと人間なんだ。

金をやりとりする中での関係だとしても、救われている。一人の人間として扱われている安心感。明日も生きていける。

 

……キャバクラに通う客もこんな感じだったりするのかな。