今日も今日とてひどかった。最近の勤務ひどいな！？
いや今日のはただ単に自分の状況の読めてなさが悪いんだけども。
後片付けを手伝ってくれた先輩から「ありがとうくらい言えないの？」と言われてしまい心がぽきっと折れた。
なんでアンタにありがとうと言わにゃならんのじゃ、なんてことを後になってから思う。
言葉にできない悲しみを抱えながら歩いていたら「うちで飲まない？」と客引きにあったのでホイホイついて行くことに。こんな日もあったっていいじゃないか。
雨で客が来なくて……という話を聞いて、誰もいないならちょっと行ってみるか、と思ったので。
案内された店はハワイアンバーだった。バーなんて初めてじゃないか？
ドリンクがめちゃくちゃ安くて助かった。座ってから気づいたけど財布にお札が一枚も入ってなかったのだ。
六杯ほど飲んで、そろそろ帰らないとやべえなと思ったので退店。
バスが無くなっていたので徒歩で帰ることに。雨降りの中を歩いて帰るのはなかなか大変だった。主に足が。
傘を差しながら歩いた。夜中でも結構走っている車が多い。都会を感じた。
誰もいない道、雨音と車の音で、自分が呟いた言葉もなんだか消えてしまうような気がして、酔いもあってか口からぼろぼろと言葉がこぼれてきた。
なんであんなことを言われなきゃならないんだ。なんであんな言い方をされなきゃいけないんだ。ありがとうと言われない理由を考えなかったのか。
そもそも自分が助けた時にお礼を言ったのか？いや感謝の言葉なんて求めてないけどさ。
自分は前に言われたひどい言葉を忘れていない。もう必要最低限の会話しかしたくないんだ。ありがとうを言わせなかったのはそっちの責任だ。
こういうことを考えるのは単なるわがままなんだろうな。素直に感謝を伝える気持ちがあればこんなこと起きなかったはずだ。
コレもうしんどいな。なんでこんなに日々つらい思いを内部の人間が原因でしなきゃならないんだ。これなら外部の人間に困らされた方がよっぽど楽だ。
誰かに相談したいけれど、相談して「それはお前が悪い」と言われるのが怖い。自分が悪いのはわかっているからわざわざ改めて言われなくたってわかっているのに。
「誰かに相談できる」という道を残しておくことで、自分の非を指摘される/されないの結果を出さないようにしている。怖い方に行くのが嫌なので。
まさにシュレディンガーの猫だ。観測されるまで結果はわからないのだ。どっちでもありうる。猫可愛いな、猫撫でたいな。
疲れたなあ。よくもった方だと思う。いや他の人間から見れば随分早すぎるかもしれないけれど。
もうなんか、いっそ自分がいなくなった方がいいんじゃないのか？ああもうほらまたこういうこと考える。暗い、暗いぞ。
辞めたいと上司に伝えることを想像してみる。辞めます、なんでそんなこと言うんだ、だって先輩が、辞められると困るから妥協点を見つけよう……引き留められることをどこかで望んでいる。往生際が悪いしとんでもなくずるい。
でも先輩だって「この人がこんな態度ならここで働けない」と自分の目の前で言い放ったじゃないか、それと同じだ。
あの言葉、すごく怖かった。自分のせいで会社に不利益が出るのかと恐ろしくなった。
なんで本人がいる前で言ったんだろうな。自分に聞かせて何の得があるんだろうか。怖がらせるためだったら効果絶大だ。よかったですね。
あああ、もうやだなあ。全部投げ出して家の中に引きこもっていたい。自分なんて誰の何のためにもならない。
社会とほんのわずかな接触だけで生きて、緩やかに枯れるように死んでいきたいな。
言いたいことはいっぱいあるはずなのに、なんでいざという時には何も言えなくなるんだろう。意気地なし。
やだな。疲れたな。明日出勤したら辞めたいですって言おう。まだ、まだギリギリ、自分が抜けても傷が浅い時期だろう。
重要な部分になりたくない。責任を持ちたくない。いつでも消えられる位置にいたい。
結局のところ、何にもなりたくないんだろうな。何にもなれないことをわかっているから。
泣きながら、そんなことを呟いて帰った。靴がびしょびしょになった。
こんなに悲しい気持ちを持って生きるのは大変だ。他の人もみんなこれを耐えているのかと思うと、尊敬してもしきれない。
去年までは、悲しい、というより、つらい……重たい……というような感じだったので、あまり泣くこともなかった。
何かが決定的に欠けたまま生まれたような気がする。きっと何度やり直しても手に入らないようなもの。
それは気持ちを言葉にする力だったり、自分の考えをもう少し進展させる力だったり、他人を自分の中に入れる力だったりするんだろう。
他人なんて気持ち悪い、と思って生きているから、ずっと自分の世界に閉じこもったままだ。
よかったな、引きこもれてるぞ。大迷惑だけどな。
