羞恥の傷

今日は一日、古傷が疼いて気持ち悪かった。というか今も痛い。気持ち悪い。

これも気圧のせいだろうか。年をとったからか、昔に比べて低気圧の影響を受けている気がする。

 

結構大きめの傷なのだけれど、完全に自分が悪くて負ったものなので、理由を話すのがかなり恥ずかしい。

救急車を呼ぶくらいで、前の職場の人達も同行したけれど、病院に行くまでの間めちゃくちゃ恥ずかしい思いでいっぱいだった。

結局、ちょっと皮膚の色が変わって、ちょっと突っ張って、周りより少し硬いかな?あとざらざらしてるな、みたいなところで落ち着いた。

三年くらい経つので、もうこれ以上変化することはないと思う。色は薄くなるかもしれないけれど、形が変わることはなさそうだ。

 

ともすると傷があることなんて忘れてしまいそうになる。そのくらい日常生活に関わることはなかった。

それなのに、今日は何だかひどく痛む。ストレッチしたり温めると良いらしい。とりあえず揉んでほぐしている。

痛みがあると、その場所を意識してしまう。どうしても当時のことを思い出す。

……かと思ったけれど、そんなに思い出せなかった。脳がもう忘れていいことだと判断したんだろうな。

いつか恥ずかしい気持ちも忘れてほしいけれど、多分無理そうなので、薄れることだけ願っていよう。