歌をうたう

掃除など、比較的頭を使わない作業をしている時は、歌をうたっている。
近くに人がいる場合は、脳内で音楽を流している。
そうしないと頭の中がうるさいからだ。
元来独り言が多いのだが、口を閉じてもずっと何か言葉を頭のなかに思い浮かべている。
動画投稿サイトよろしく、文字が右から左へ流れるようなイメージだ。
それらのひとつひとつを追いきれなくなると、うるさい、となる。
一旦そうなると、流れていた言葉がどんどんマイナスのものになってくる。
過去の嫌な思い出も浮かんでくる。その時の感情も。
精神がダークサイドに落ちるとしばらく復活できないので、そもそも陥らないようにしている。
その予防策が歌というわけだ。

選曲は、楽しげなポップスや激しいロックが多い。
そうしないと流れに負けるからだ。
しかしひとつ弊害があって、気に入った曲をふとした時に口ずさんでしまい、歌に気をとられて目の前のことに集中できなくなることがある。
気をそらすための歌に気をとられるなんて何のために歌っているのかわからなくなる。
何のために歌っているのかわからなくなる、なんて、スランプの歌手みたいだな。

歌に変わる予防法を探すべきだろうか。手っ取り早いのがいいな。
それを考えるのに気をとられて、また目の前のことに集中できなくなりそうだ。