何もしてない。いや、したことはしたんだ、けど……
休み二日目。実家にいるのは三日目(月曜深夜を一日目と数えて)。
起きたら昼を過ぎていた。12時間くらい寝ていた気がする。実家でもいっぱい寝るのは安定してるな。むしろ実家だからか?
目覚めは割とすっきりしていて、起きてすぐにパンを食べた。
イチゴとマーガリンが入ったパン。たまに食べたくなる。
学生時代、給食のパンを食べるのにすごく苦労したのにな……半分残してた記憶もある……
今は一つ食べるくらいなんてことないし、なんなら二個くらい食べられそうだ。成長したな。もしくは給食のパンがおいしくなかったか。
パンを食べて、お風呂に入って、家を出る。母に送ってもらう。
施設に入居している祖母のお見舞いに、やっと行けたことが嬉しかった。
透明なビニールシートを隔てた向こうの椅子に座る祖母の足は、両手で掴むと隙間ができそうなくらい、細く見えた。
元々背の高い人ではないし、ここ数年は痩せてきていて、小さいな……とは思っていたけれど、随分、随分……小さくなっていた……
何かできるわけでもなく、何かするわけでもないから、そんな自分が悲しくなるのは、なんだか、そんな権利なんか無いような気がして。
なんて言葉をかけていいかもわからなくて、職員さんを介して会話をする母と祖母を交互に見ているだけだった。
眠たかったこともあって、帰りの車内ではあんまり会話をしなかった。と思う。
やっぱり少し、祖母のことが心に引っかかっていたんだろう。いつもなら、頭が痛くなるくらい喋るのに。
帰り着いて、母を見送って、少し寝た。変な時間に寝たから眠れなくなってしまった。もうこのまま起きていようかな。